「京都にメリットなし」 北陸新幹線延伸で、地元自民府議が「小浜ルート」に断固反対! 思わず「人気取りやめて」のホンネも

キーワード :
, , ,
小浜ルート案を巡って、京都府北部では新幹線建設が地元経済や環境に与える影響について懸念の声が上がっている。四方源太郎府議は、地域住民の利益を守るために代替ルート案を提案し、住民の不安を解消しようとしている。

地元重視を訴える四方府議

四方府議から話を聞く筆者(撮影:北村幸太郎)
四方府議から話を聞く筆者(撮影:北村幸太郎)

 四方府議は続ける。

「西田さんの発言には、言葉が先行している印象を受けます。この前のコロナ貸付金についても、「返済免除になるから、今のうちに借りたらいい」と周囲に話していたそうですが、その結果、借りた人たちが返済に苦しむ事態になっています。調子のいいことをいっても、それが実現しないケースが多いように思えます」

「そんな人気取りよりも、例えば山陰線の複線化(福知山~京都間のうち、綾部~園部間が単線)など、地元の発展につながる具体的な政策に取り組んでほしいと願っています。地元の方々が票を託しているからこそ政治家として活動できているのですし、その責任を果たしてほしいと思います。西田さんは比例区ではなく選挙区で当選している政治家です。その立場だからこそ、地元の方々にとってメリットのある政策を訴えることが求められるのではないでしょうか」

西田氏が誰を向いて政治をしているのか、と不満を漏らす。

「小浜ルートができたとしても、綾部の立場から見ると、京都までは現在特急1時間で行けるのに、わざわざ小浜まで出てそこから乗り換えるという利用方法が現実的でしょうか。綾部にとっては、山陰新幹線に接続する可能性がある程度の話で、実際には大きなメリットがあるとはいえないように思います」

「さらに、山陰新幹線自体の実現可能性も低いといわれています。そのような状況で、山陰新幹線につながるから小浜ルートに賛成してほしいと主張されても、納得感を得るのは難しいのではないでしょうか」

怒りを隠さない様子で、西田氏への不満を語る四方府議。地元を大切に考えるべきだという主張は、選挙区選出の政治家に対して当然の期待といえる。

全てのコメントを見る