「京都にメリットなし」 北陸新幹線延伸で、地元自民府議が「小浜ルート」に断固反対! 思わず「人気取りやめて」のホンネも

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小浜ルート案を巡って、京都府北部では新幹線建設が地元経済や環境に与える影響について懸念の声が上がっている。四方源太郎府議は、地域住民の利益を守るために代替ルート案を提案し、住民の不安を解消しようとしている。

新幹線ルートに潜む水質問題

京都府の美しい庭園(画像:北村幸太郎)
京都府の美しい庭園(画像:北村幸太郎)

 定食屋を後にし、話の続きを四方府議の事務所で聞いた。その途中、金竜海という美しい庭園を案内してもらいながら、京都府内の美しい風景を楽しんだ。こうした山々が北陸新幹線のトンネルに貫通されるのか――と思わず考えてしまった。

 四方府議によれば、北陸新幹線小浜ルートが通るとされる

・美山町
・京北町

にはマンガン鉱床があり、土壌の3割がヒ素を含んでいるという。

「その処理費用は、建設費の5兆円に含まれているのでしょうか。京都市内で使用される豆腐や染め物に使われる地下水は、美山町などからも供給されていると考えられます。これらの水質が悪化したり、量が減ったりすることがあってはならないと感じます。綾部の水も、同じ山から来ているのです」

と警鐘を鳴らしている。では、かつて候補に挙がっていた小浜・亀岡ルートであった場合、同じような問題が生じていたのではないか。これに対し、四方府議は、

「亀岡ルートもマンガン鉱床にかかるが、京都市内とは異なり、地下ではなく山のなかのトンネルを通るため、影響は比較的少ないと考えています。また、京都府内を通過する距離が短いため、負担も少ないと感じていました。それに、舞鶴ルートについては、以前は関空につなげるという点で賛成していましたが、現在は関空につなげることが前提でなくなったため、舞鶴ルートにこだわる必要はないと考えています」

と述べた。

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