「京都にメリットなし」 北陸新幹線延伸で、地元自民府議が「小浜ルート」に断固反対! 思わず「人気取りやめて」のホンネも

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小浜ルート案を巡って、京都府北部では新幹線建設が地元経済や環境に与える影響について懸念の声が上がっている。四方源太郎府議は、地域住民の利益を守るために代替ルート案を提案し、住民の不安を解消しようとしている。

新幹線負担、地元経済の影響大

京都の水が育む湯葉刺し(画像:北村幸太郎)
京都の水が育む湯葉刺し(画像:北村幸太郎)

 四方府議は、小浜ルートが推進されると、地元の土木事業がほとんど進まなくなるのではないかと懸念している。

「国策で小浜ルートが進められることになっていますが、整備新幹線には地元負担も含まれています。例えば、綾部市の土木予算は年間10億円程度で、この予算を使って地元業者とともに新しい道路を作ったり、既存の道路を改修したりする必要があります」

「しかし、新幹線に5兆円もかかるとなると、1市町村あたりの負担は少なくとも10億円の半分、あるいは全額が30年間新幹線に使われることになります。これでは地元の事業が進まず、大手ゼネコンに仕事が集中する恐れがあります。地元の業者にとっては、トンネルの残土運搬を行うトラック業者の仕事程度しか期待できないかもしれません」

西田氏が専門家として小浜ルートを進めるのであれば理解できるが、地元を代表する国会議員として活動している以上、地元の声を無視するのは問題だと感じる、という。

京都府知事が折れるのも時間の問題か

西脇隆俊京都府知事(画像:京都府)
西脇隆俊京都府知事(画像:京都府)

 京都府知事についても聞いてみた。

「京都府知事は賛成とも反対ともいいづらい立場にありますが、費用負担を強いられることについては、懸念しているのではないでしょうか。また、府知事選が2年半後に控えているため、小浜ルート賛成を前面に出すのは難しい状況だと思われます。知事から前向きな意見が出ていないことを考えると、実際には小浜ルートを進めることには慎重な立場を取っているのかもしれません」

京都府内や市内で不満の声が多いなか、小浜ルート推進を訴えることは再選に影響を与える可能性がある。

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