子どもを乗せた「電動アシスト自転車」はなぜ転倒リスクが高いのか? 安全性を重視した選び方と注意点とは

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子育て世帯にとって欠かせない「子ども乗せ電動アシスト自転車」。約4人にひとりが持っているけれど、選び方を間違えると大きな事故につながる危険もある。安全性を最優先にした賢い選び方や、主要メーカーの最新動向を分かりやすく解説。子どもの安全を守るために、今知っておくべきポイントを紹介する。

子ども乗せ電動自転車の危険性

自転車のチャイルドシートに乗る小さい子どもと送り迎えをする母親(画像:写真AC)
自転車のチャイルドシートに乗る小さい子どもと送り迎えをする母親(画像:写真AC)

 買い物や登園時に子どもと一緒だと、

・駄々をこねて歩かない
・できるだけ短時間で移動したい

といった理由から、電動アシスト自転車を選ぶ人は多いだろう。筆者も実際、朝は時間がないし、子どもがぐずるからという理由で電動アシスト自転車で登園していた。

 しかし、便利な電動アシスト自転車もときには危険をともなうことがある。筆者はある日、登園中に交差点を走行していた際、子どもを乗せたままバランスを崩して転倒してしまった。幸い、車通りの少ない交差点だったため大きな事故には至らなかったが、後ろのチャイルドシートに座っていた子どもは地面にぶつかってしまった。

 このように、子どもを乗せているとひとりで走行しているときよりもバランスを崩しやすく、転倒のリスクが高くなる。前述の「電動アシスト付自転車に関する調査」では、子どもの送迎を目的に利用している231人のうち、61.5%(142人)が「事故やヒヤリハットの経験がある」と回答し、そのうち69.7%(99人)は「バランスが崩れた」と答えている。

 電動アシスト自転車はこぎ出しがスムーズであるものの、子どもを乗せた状態ではバランスを崩しやすいことがわかる。そのため、筆者は子どもの安全を確保するためには“安定性”を重視すべきだと考えている。

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