子どもを乗せた「電動アシスト自転車」はなぜ転倒リスクが高いのか? 安全性を重視した選び方と注意点とは

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子育て世帯にとって欠かせない「子ども乗せ電動アシスト自転車」。約4人にひとりが持っているけれど、選び方を間違えると大きな事故につながる危険もある。安全性を最優先にした賢い選び方や、主要メーカーの最新動向を分かりやすく解説。子どもの安全を守るために、今知っておくべきポイントを紹介する。

低床フレームがもたらす安心感

ヘルメットを着用してママチャリに乗る子ども(画像:写真AC)
ヘルメットを着用してママチャリに乗る子ども(画像:写真AC)

 近年、さまざまなメーカーが特徴的な電動アシスト自転車を発売しており、価格は10万円台から20万円台と幅広い。購入時には、乗り心地やアシスト力、チャイルドシートの安全機能、乗せ降ろしのしやすさ、バッテリー性能などをしっかり確認することが重要だ。

 インターネット上では「ネットで購入する方が安い」との意見も見受けられる。確かに、少しでも価格を抑えたいという気持ちは理解できるが、ネット購入前には必ず一度実店舗で試乗し、安定性を確認することを強く勧めたい。

 では、電動アシスト自転車における“安定性”とは何か。それは、停車時や走行中にふらつきが少ない状態を保つことだ。一般的な電動アシスト自転車の総重量は約30kgで、通常の自転車の約2倍となるため、バランスを取ること自体が難しくなる。例えば、「こぎ出し時にふらつく」「段差でハンドルが取られる」といった問題があり、転倒リスクが高まる。

 さらに、子どもを乗せるとチャイルドシートや子どもの体重が加わり、総重量が100kgを超えることもある。これにより、より不安定になりやすくなる。そのため、低身長の女性でも安定して足がつくような低床フレームで、小さくて太いタイヤの自転車を選ぶとよいだろう。

 もちろん、安定性に優れた自転車を選んでも“絶対に転倒しない”という保証はない。そのため、電動アシスト自転車を選ぶ際にはもちろん、利用時にも注意が必要だ。子どもにヘルメットを着用させ、事前に走行練習や子どもの乗せ降ろしの練習を行うなど、事前対策を講じた上で安全に利用することが求められる。

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