中東の航空会社がこぞって「欧州サッカーチーム」のスポンサーになっている根本理由

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中東の航空会社は、欧州サッカー界への影響を急速に拡大している。エミレーツ航空、エティハド航空、カタール航空などが名門クラブと提携し、金銭的支援だけでなく、観光促進などさまざまなメリットを享受している。アーセナルやマンチェスター・シティへの支援を通じて、これらの航空会社はグローバルブランド戦略を強化している。一方で、予期せぬリスクも浮き彫りになっており、スポンサーシップの重要性は今後ますます高まるだろう。

サッカー界の支配力

海外サッカーのイメージ(画像:Pexels)
海外サッカーのイメージ(画像:Pexels)

 中東の航空会社がサッカーチームに対していかに大きな影響力を持っているかを示す例として、スペインのウェブメディア「Finance Football」に掲載された、2024~2025年シーズンのユニホームスポンサー金額ランキングを見てみよう。

・1位:エミレーツ航空とレアル・マドリード(約7600万ドル)★
・2位:スポティファイ(音楽配信)とバルセロナ(約7000万ドル)
・2位:スナップドラゴン(半導体)とマンチェスター・ユナイテッド(約7000万ドル)
・4位:カタール航空とパリ・サンジェルマン(約8000万ドル)★
・5位:エティハド航空とマンチェスター・シティ(約6850万ドル)★
・6位:スタンダード・チャータード(金融)とリバプール(約5850万ドル)
・6位:エミレーツ航空とアーセナル(約5850万ドル)★
・8位:Tモバイル(通信)とバイエルン・ミュンヘン(約5000万ドル)
・9位:AIA(保険)とトッテナム(約4500万ドル)
・10位:リヤド航空とアトレティコ・マドリード(約4000万ドル)★

上位10位のうち、実に五つが中東の航空会社による契約となっている(★。いずれも数年単位の複数年契約)。エミレーツ航空は唯一ふたつのクラブと契約しており、さらにイタリアのACミラン、ポルトガルのベンフィカ、フランスのオリンピック・リヨンともスポンサー契約を結んでおり、強い影響力を誇る。

 特にアーセナルとの契約は2006年から始まり、2028年まで続く長期契約となっている。この契約はプレミアリーグ全クラブの中で最も長いものであり、ホームスタジアムの名称にも影響を与えるほど重要な関係だ。

 本拠地のスタジアム名にもなっているのが、5位のエティハド航空だ。マンチェスター・シティはこの20年で力をつけ、欧州屈指のクラブに成長したが、2003年に設立されたエティハド航空とのタイアップは、両者の躍進を象徴する関係となっている。

 エミレーツ航空とエティハド航空のライバルであるカタール航空は、カタール政府が支援するパリ・サンジェルマンに巨額の資金を提供しており、同社はかつてFCバルセロナのユニホームスポンサーでもあった。また、現在では国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップのメインスポンサーのひとつとしても有名だ。

 さらに、10位にランクインしているリヤド航空は、サウジアラビア政府の改革プラン「ビジョン2030」に基づいて設立された航空会社で、2025年に就航予定だ。現時点では路線がないが、運航開始後には一気に知名度を上げ、ドバイやドーハに負けないハブを作ることを目的としている。そのため、数十億円規模の高額なスポンサー契約を結んでいる。

 また、トルコ航空も欧州サッカー連盟(UEFA) EUROや欧州チャンピオンズリーグのスポンサーとして知られている。

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