中ロ艦艇通過で防衛懸念も 「津軽海峡」は物流ポテンシャルも凄かった
ロシア海軍の艦艇4隻が3月15~16日に通過した津軽海峡。国際法上は外国艦艇でも自由に通過できるようになっている同海峡だが、実は新たな物流拠点となることを期待されている。
経済面での津軽海峡への期待

また、北極海航路の開発も津軽海峡の重要性を高めている。青森県では、2014年度から宇宙航空研究開発機構(JAXA)などと共同で、北極海航路の航行実態の調査を行っている。
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最新データによると、2020年に北極海と津軽海峡の両方を通過したのは最多の32航行となっている。北極海を利用する欧州とアジアを結ぶ航路が実現すれば、津軽海峡は通過する船も増大すると考えられている。だが現状は厳しく、2020年は青森県への寄港はなかった(『東奥日報』2021年3月24日付)。
防衛問題で注目されてきた津軽海峡だが、経済的に未開発であることはこれまで注目されていなかった。日本のコンテナ船のハブ機能が失われるなか、経済面での津軽海峡の期待は高まっているのだ。