「ステランティス」14ブランドの未来どうなる? CEO退任で進む統廃合、ジープ&プジョーの行方とは

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ステランティスのCEOカルロス・タバレス氏が2026年に退任を発表した。これにともない、14ブランドの統廃合が進んでおり、ブランド再編が迫っている。フィアットやプジョーが生き残りのカギを握る中、ジープは年間150万台の生産を目指している。今後は電動化と競争力の強化が焦点となる。

タバレス氏はどのような人物か

ミシガン州オーバーンヒルズにあるクライスラー本社および技術センター、ステラティス・ノースアメリカ本社(画像:ajay_suresh)
ミシガン州オーバーンヒルズにあるクライスラー本社および技術センター、ステラティス・ノースアメリカ本社(画像:ajay_suresh)

 タバレス氏の主な経歴は、1981年にルノーにテストドライバーとして入社したことから始まる。その後、ルノー日産アライアンスでは日産の北南米事業を担当した。2011年には当時のCEOカルロス・ゴーン氏のナンバー2である最高執行責任者(COO)に就任したが、CEO職を目指していたタバレス氏は2014年にPSAに移り、CEOに就任した。

 その後、FCAとの合併によりステランティスを設立し、発展させてきた。しかし、オランダに本社を置くステランティスがフランス色が濃いとやゆされるのは、タバレス氏がルノーやPSAで培った実績が影響している部分もある。

 タバレス氏はこれまでコスト削減や電動化をリードしてきたが、CEO退任を控えた今も、経営陣の刷新やさらなる企業改革、各種戦略の見直しを進めるようだ。特に注目すべきは、傘下にある14ブランドの統廃合が検討されている点である。自動車業界が電動化や自動運転技術に向けた過渡期にあるなか、複数のブランドを持つステランティスが競争力を維持するためには、ブランド再編が不可欠である。

 度重なる合併によって形成された14ブランドは、それぞれ多様性を持ち、長い歴史や特色がある。各ブランドの源流をさかのぼると、フィアット(アバルト、アルファロメオ、フィアット、ランチア、マセラティ)、クライスラー(クライスラー、ダッジ、ラム、ジープ)、PSA(プジョー、シトロエン、DS)、GM(オペル、ボクスホール)の四つの系統に分類できる。

 これらのなかで、ジープやプジョーのように今後のステランティスの成長をけん引するブランドと、統廃合の対象になり得るブランドを明確に区分していくことが、今後のステランティスの戦略において重要な意味を持つと考えられる。

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