環状道路はなぜ「環状」になっているのか? 都心と郊外を結ぶ、設計の意外な謎に迫る。
環状道路は都市交通において非常に重要な役割を果たしている。東京や大阪の環状線と同じくらいの重要性を持つ。ドライバーには多様なルートが提供され、都市の再生や魅力的なスポットの誕生にも寄与している。これからの環状道路にはますます期待が高まっている。
中心地からの放射状交通の補完

日本の道路は基本的に、中心地から放射状に各地へ延びている。特に都市部の高速道路網を見るとその構造がわかりやすく、首都圏では最も都心寄りを通る首都高都心環状線から各路線が伸びている。
放射状に延びている各路線同士は、
・首都高中央環状線(中央環状)
・東京外環自動車道(外環道)
・首都圏中央連絡自動車道(圏央道)
の三つの高規格環状道路で結ばれている。首都圏において、この三つの環状道路は非常に重要な役割を果たしている。というのも、郊外から郊外へ移動する際、これまでは都心を経由しなければならないことが多かったが、これらの環状道路の開通によって都心を通過せずに移動できるケースが増えたのだ。
実際、首都高の渋滞が深刻化している原因のひとつは、首都高を通過して各地に向かう車の増加にあった。しかし、環状道路が開通したことで、首都高を経由しなくてもよくなり、結果として首都高の渋滞が減少した実例もある。例えば、2018年6月に外環道の千葉区間が開通し、中央環状より内側の渋滞損失時間が約2割減少した。