日産がプラグインハイブリッド車「自社開発」に踏み切ったワケ e-POWERとの親和性に勝機はあるのか?【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(9)
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日産自動車は、2020年代後半を見据えてPHVの自社開発を進めている。ハイブリッド技術「e-POWER」との親和性を生かし、需要の増加が見込まれるPHV市場に対応していく方針だ。2024年上半期には、EVの販売比率が65%に対し、PHVは35%に拡大する見通しだ。特に中国市場では、BYDの新技術が注目されているため、日産は航続距離や燃費性能で差別化を図る必要がある。
「中継役」としてのPHV

英調査会社「RHO MOTION」は2024年7月、2024年上半期(1~6月)の世界EV販売台数を発表した。データによると、バッテリー電気自動車とPHVの比率は、2023年の72%/28%から2024年は
「65%/35%」
に変化し、PHVの比率が7ポイント上昇した。
世界的にEVの普及が減速しているなかで、ガソリン車からEVへの
「中継役」
としてPHVへの関心が高まっている。各国のカーボンニュートラル政策の変化や消費者のニーズに応じて、PHVの需要は今後も増加すると予想される。PHVはその柔軟性により、持続可能な選択肢として残る可能性がある。