ブラジルのフラッグキャリア「ヴァリグ航空」はなぜ破綻したのか? かつては日本~ブラジルを24時間で運航、その栄光と悲劇を振り返る
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ヴァリグ・ブラジル航空は、かつて世界でも有数の長距離路線を持ち、日本とブラジルを24時間で結んでいた。しかし、経営不振と競争の激化により、2004年に撤退してしまった。歴史あるフラッグキャリアの消滅は、航空業界の厳しさを物語っている。
40年の定期便の終息

日本からブラジルへの路線は、ヴァリグ・ブラジル航空が撤退した後も、JALがニューヨーク経由でサンパウロまで運航していた。しかし、同社が経営破綻したため、2010年に運航が停止され、40年以上続いた日本とブラジルの定期航空便の歴史に幕を下ろすことになった。
現在、日本とブラジルの間は、ビザが比較的取りやすいカナダや欧州、2000年代以降に路線網を拡大したドバイやドーハなどの中東、さらにはエチオピアを経由するのが主流となっている。ただし、直行便の復活に向けた動きも見られている。
かつて運航していたJALは、2014年4月に経営再建を完了し、B787を使ってサンパウロ線を復活させる構想を持っていることを共同通信のインタビューで明らかにした。また、ブラジル側でも、2016年にLATAM航空が合併した際、当時の日本支社長が
「遠い将来」
としつつも日本への就航に前向きな姿勢を示していた。
これらの構想は2024年現在も実現していないが、航続距離がさらに伸びれば、成田空港または羽田空港からサンパウロやリオデジャネイロ行きの南米直行便を再び見かけることができるかもしれない。