昭和の風物詩「社員旅行」 令和の今こそ復活すべき? 90年代初頭はなんと9割の会社が実施していた!
社員旅行は、組織の結束力を強化する重要な手段として再評価されている。富士通総研の実験では、昭和の社員旅行が社員同士のコミュニケーションや相互理解に寄与することが明らかになった。しかし、豪華な旅行が必ずしも企業の業績向上につながるわけではなく、企業文化や方針が大きく影響している。現代のビジネス環境において、社員旅行は信頼関係を構築する重要な役割を果たす存在として注目を集めている。
つながり重視の企業戦略と14%の実績

この「人と人とのつながり」を重視する考え方は、社員旅行の復活だけでなく、最近の採用トレンドにも反映されている。
今、企業が注目している採用方法のひとつが「リファラル採用」だ。これは、社員が知人や友人を会社に紹介する新しい形の縁故採用だ。富士通では2018年にこの制度を導入し、2023年度には
「中途採用の14%」
を占めるまでになっている。
リファラル採用のメリットは、ミスマッチを防ぎ、有能な人材を確保できる点だ。しかし、それ以上に大切なのは、人と人とのつながりから生まれる結束力だ。この採用方法は、既存の社員と新入社員の間に自然な絆を作り出し、組織全体の一体感を高める効果がある。
こうした流れを考えると、社員旅行の再評価は単なる懐古趣味ではなく、現代の企業が直面する「人と人とのつながり」という課題へのひとつの答えを示しているといえるだろう。