街中で見かける「青いパトカー」のような車、実は何をしているの? その秘密に迫る
青パトは「自分の街は自分で守る」意識を反映した防犯パトロール車両で、2020年度の犯罪白書によれば、刑法犯は74万件以上発生。ボランティア活動であるため人材確保が課題だが、大阪市などでは資金面での支援が進む。犯罪抑止効果が期待される一方、地域に応じた活動が求められている。
ボランティアの負担軽減

青色防犯パトロールには、防犯効果があるのだろうか。九州大学・三崎輝寛氏の修士論文『青色防犯パトロールの実態から見た地域防犯まちづくりに関する研究』(2013年)によると、オートバイや自転車の盗難について、パトロールが行われていない区域に比べて犯罪の減少幅が大きく、有意な差が確認されている。この研究では、
「犯罪が発生が特定の場所に集中するような特徴を持つ犯罪に対して抑止力があると考えられる」
と報告されている。また、
「地域住民の防犯意識が向上する」
という副次的な効果も期待できるようだ。
さらに、自動車によるパトロールは、活動を支えるボランティアへの負担軽減にもつながる。少人数でも広範囲をカバーできるため、不審者に遭遇しても車外に出る必要がなく、ボランティアが直接危害を受けるリスクを避けられる。深夜や早朝といった危険な時間帯でもパトロールが可能になるのだ。