会社発足後、着実に成長してきた関連事業【短期連載】リニアはさておき(3)
着実に拡大してきた関連事業

関連事業が、JR東海の営業収益に占める割合は決して大きくない。2023年度における外部売上高に基づく各セグメントの比率は、
・運輸業:81%
・流通業:9%
・不動産業:3%
・その他:7%
である。
比率だけみると運輸業が非常に大きく、流通業や不動産業といった関連事業にあまり力を入れていないように思える。そこで、セグメント別の営業収益の推移をみてみよう。
●1999年度
・流通業:983億円
・不動産業:243億円
・その他:835億円
・合計:2061億円
●2009年度
・流通業:1886億円
・不動産業:667億円
・その他:2555億円
・合計:5108億円
●2019年度
・流通業:2632億円
・不動産業:799億円
・その他:2722億円
・合計:6153億円
●2021年度
・流通業:1027億円
・不動産業:722億円
・その他:2344億円
・合計:4093億円
●2023年度
・流通業:1606億円
・不動産業:832億円
・その他:2552億円
・合計:4990億円
1999(平成11)年度からのデータとなるが、着実に営業収益を伸ばしていることがわかる。ただ、流通業がコロナ禍により大幅に落ち込み、以降の伸び悩みが目立つ。2024年度も1620億円と微増と予想していることから、流通業を取り巻く環境の厳しさがうかがえる。
JR東海の関連事業の歴史で大きな出来事といえば、2000年3月のジェイアール名古屋タカシマヤ、同年5月の名古屋マリオットアソシアホテルの開業、および2017年4月のJRゲートタワー全面開業だろう。2023年度の実績では、
・JR東海高島屋:571億円
・JRセントラルビル:329億円
・JR東海ホテルズ:260億円
と合計約1100億円の営業収益をあげており、今では関連事業の中心といえよう。