イベント会場の「駐車場」問題はもうウンザリ! 巻き込まれない“画期的システム”とは

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米国フォートワース市では公共施設駐車場のDXが進んでいる。日本においてもスマートシティの実現等を見据えて、先行している私営駐車場だけでなく、公共駐車場のスマートパーキング化も避けて通れないだろう。

駐車場アプリで需要予測や価格調整も

日本の駐車場予約アプリ「akippa」(画像:akippa)
日本の駐車場予約アプリ「akippa」(画像:akippa)

 日本ではakippaや軒先パーキングといったスタートアップにより、こうしたスマートパーキングサービスの提供が始まり、現在ではタイムズ24や日本パーキングなどの大手駐車場事業者、NTTドコモやソフトバンクといった異業種もこの市場に参加している。

 現状は駐車場情報の「見える化(位置情報・料金・満/空情報など)」と、その「オンライン上での予約・決済」が進んでいるが、さらにその先には「需要予測」や「価格調整(ダイナミックプライシング)」といったことを見据えて開発が進められている。

 脱炭素化などを見据えて自動運転社会やスマートシティを実現していくためにも、こうしたスマートパーキングのピースは必要不可欠となる。

 日本の公共施設のスマートパーキング化を進めるためには、まずその第1段階である駐車場情報の「見える化」から進めていく必要がある。

 当然、経済合理性との両立が必要になるので、フォートワース市のように、スマートパーキング領域に精通したプレーヤーと組み、かつ大勢の利用者が見込めるイベント時などに限定してスモールスタートさせていくことがポイントになってくるだろう。

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