イベント会場の「駐車場」問題はもうウンザリ! 巻き込まれない“画期的システム”とは

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米国フォートワース市では公共施設駐車場のDXが進んでいる。日本においてもスマートシティの実現等を見据えて、先行している私営駐車場だけでなく、公共駐車場のスマートパーキング化も避けて通れないだろう。

成長著しいスマートパーキング市場

米テキサス州・フォートワース市(画像:写真AC)
米テキサス州・フォートワース市(画像:写真AC)

 フォートワース市は石油産業、軍事・防衛産業、エレクトロニクス産業が発達しており、人口は2000年に53万人だったのが2021年には93万人と175%も増加している。米国の中では12番目に人口が多い都市で、日本だとちょうど北九州市と同程度の人口となる。

 今回フォートワース市が発表したのは、見本市や会議などを行うためのフォートワース・コンベンションセンター、国立カウガール博物館、複合芸術施設であるアーツ・フォートワース、科学歴史博物館、ウィル・ロジャース記念館において、特に混雑するイベントの駐車場予約をウェブおよびアプリ経由で可能にすることとした。

 欧米では私営の駐車場をデジタルテクノロジーによってスマート化するサービスは一定普及しているのだが、今回のような自治体が所有・運営する公共施設の駐車場をスマート化するのは珍しい例だと言えるだろう。

 グローバルで見ると、こうしたスマートパーキング市場は61億ドル(約7100億円)の規模があり、2030年には131億ドル(1.5兆円)規模へと、2倍以上に成長する見込みである。

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