ロボットはなぜ「悪者」扱いされるのか? 最新研究で明らかになった人間思考の偏り、高性能ほど責任が重くなるワケとは

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ロボットは高性能であればあるほど責任を問われやすいとする研究が示されている。社会に浸透するなかで、ロボット開発には「親しみやすさ」の工夫とメディア戦略が不可欠である。

「親しみやすさ」という課題

論文『Hazardous machinery: The assignment of agency and blame to robots versus non-autonomous machines(危険なマシン:ロボットと非自律型マシンに対する責任の割り当て)』(画像:Journal of Experimental Social Psychology)
論文『Hazardous machinery: The assignment of agency and blame to robots versus non-autonomous machines(危険なマシン:ロボットと非自律型マシンに対する責任の割り当て)』(画像:Journal of Experimental Social Psychology)

 この研究結果は、自動運転車にとって無視できるものではない。なぜなら、自動運転車が関わる事故は、より簡単に責任を問われる可能性があるからだ。

 日本では、道路交通法の改正などにより自動運転解禁が加速しているが、事故責任の所在については、まだ議論の途上にある。議論のポイントのひとつは、事故発生時に自動運転車両が道路交通法を順守していたかどうかであるが、それを

「誰が判断するのか」

という問題もある。

・完全追跡可能な運転データの記録の義務化
・複数のドライブレコーダーによる常時記録

が必要になると思われるが、

「ロボットは悪者にされやすい」

という認知バイアスがあるため、冷静な議論が必要だろう。また、国内はもちろん、国外で事故が発生した場合の事例を共有する仕組みも求められる。

 悪者にされやすいのは、

・ロボットに対するネガティブな視覚的イメージ
・人間に似たヒト型ロボットが不気味に感じられる“不気味の谷”現象

が原因となっている可能性がある。そのため、ロボット開発において「親しみやすさ」をどう醸成するかが課題であり、外観のデザインはもちろん、自動運転車であれば

・内装のデザイン
・シートの素材
・音声ガイドのトーンや口調

など、ユーザーフレンドリーな開発が求められる。スポーツカーが擬人化された米国のアニメ映画『カーズ(原題:Cars)』もヒントになるかもしれない。

「ロボットは悪者にされやすい」という認知バイアスが根強いことを踏まえると、今後は、親しみやすいロボットの開発や、“悪者”イメージを拭い去るメディア戦略がますます重要になってくるだろう。

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