ロボットはなぜ「悪者」扱いされるのか? 最新研究で明らかになった人間思考の偏り、高性能ほど責任が重くなるワケとは

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ロボットは高性能であればあるほど責任を問われやすいとする研究が示されている。社会に浸透するなかで、ロボット開発には「親しみやすさ」の工夫とメディア戦略が不可欠である。

マシンとロボットの評価差

自動運転のイメージ(画像:写真AC)
自動運転のイメージ(画像:写真AC)

 別の実験では、自動車工場の作業員が製造作業中の事故で不幸にも負傷した。参加者はふたつのシナリオを提示された。事故が

・単なる工作マシンによるものだった場合
・自律的に作業する産業用ロボットによるものだった場合

である。このシナリオでも、ロボットはより強く非難され、依然として悪者にされやすい傾向にあった。

 研究チームによると、例えば工場内のさまざまな機器を「自律型ロボット」や「マシン」と単純に

「ラベル付け」

するだけで、事故や故障が起こった場合、その詳細に関わらず、大半の人が「ロボット」をより強く非難する結果になるという。

 人工知能(AI)はまだ“意識”を発達させていないが、私たちはロボットに

「人間性」

をある程度感じているといえる。マシンとロボットに対する見方は異なり、高度な自律型ロボットには大きな責任があるはずだと考えているのだ。

 これは一種の“偏見”でありバイアスでもあるが、

フランス語には「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」

という言葉があり、これは高い社会的地位にはそれに見合った義務や責任がともなうという意味であるが、高性能なロボットにはそれに見合った責任があると感じるのは当然なのかもしれない。そして、それが裏目に出れば、非難され、悪者にされるのは簡単である。

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