「大規模イベント」開催後に乱れるバスダイヤ! 夏休みシーズンに備えてどう対応すべき? 米国データを基に考える

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大きなイベントの後には交通問題も深刻になる。米国の調査によると、アメフトの試合後にはダイヤの信頼性が24.5%低下するという。日本では、5月の山口ライブの後、約1000人が帰宅難民となった。

大規模イベントと帰宅難民

米国のバス停(画像:写真AC)
米国のバス停(画像:写真AC)

 夏休みシーズンになると、大規模なイベントが数多く予定されている。ただ、楽しいイベントが終わった直後は、どうしても帰りの交通問題に直面する。文字通りイベントが終わってからと後回しにしがちだが、明日以降の生活を考えると決して軽視できるものではない。

 コンサートやスポーツ観戦などの大規模イベントは、当然ながら周辺の交通に少なからぬ影響を与える。しかし、その影響がどのようなものなのか、正確なところはよくわかっていない。

 米オハイオ州立大学が2023年12月に『ジャーナル・オブ・トランスポート・ジオグラフィー』誌に発表した研究は、オハイオ州コロンバスのアメリカンフットボールの大規模な試合前後の交通について、興味深い詳細な分析を行っている。

 研究チームは、2018年と2019年にコロンバスのオハイオ・スタジアムで開催された、10万人以上の観客を集めたアメフトの試合前後の数時間における、同地域の交通状況を詳細に分析した。そのデータには、バスサービスのリアルタイムデータも含まれていた。

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