「大規模イベント」開催後に乱れるバスダイヤ! 夏休みシーズンに備えてどう対応すべき? 米国データを基に考える
大きなイベントの後には交通問題も深刻になる。米国の調査によると、アメフトの試合後にはダイヤの信頼性が24.5%低下するという。日本では、5月の山口ライブの後、約1000人が帰宅難民となった。
親の迎えで道路大渋滞

なぜこのような混雑が起きたのか。ひとつには、アイドルのイベントということで、観客は中高生など若い世代が多く、イベント終了時に子どもを迎えに来た親の自家用車が道路に多く流れ込み、観客が熱心なファンであったため、最後までイベントを見守り、ほぼ全員が一緒に会場を後にしたことも要因として考えられる。
展示会や物販、飲食などのイベントと違い、スポーツ観戦やコンサートの観客の多くは最後までイベントを楽しむ。イベントの規模が小さかったり、交通機関に十分なキャパシティーがあったりすれば問題ないが、ある程度の規模になると、イベント終了直後に一斉に帰宅する人が続出し、問題になることもある。
楽しみにしているイベントであれば、その後のことなど考えたくもない。しかし、帰路がどうなるかは経験からある程度予測できる。そのため、大規模なイベントの場合、場合によっては最後まで残らないという選択をすることもあるということを、あらかじめ意識しておくべきだろう。
プロ野球のナイターで試合が長引き、途中で球場を後にした経験がある人もいるだろう。ナイターに限らず、夜間に開催されるイベントには途中で帰るという選択肢があることを知っておけば、大きなトラブルを回避できる可能性がありそうだ。
スポーツ観戦に行くのであれば、帰宅途中にスマートフォンで試合経過を確認できるかもしれない。明日仕事がある人は、その日のうちに帰宅したほうが、いろいろな意味で生活に支障が出ないだろう。