「リニア中央新幹線」より2倍速い? 欧州の真空チューブ鉄道「ハイパーループ」をご存じか

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イーロン・マスクによって一躍脚光を浴びたハイパーループ。時速1000km、エネルギー使用量は自動車や航空機の10分の1。2024年にはオランダに試験施設がオープンした。

欧州のハイパーループ・センター

 2024年3月、オランダのフローニンゲン州のフェーンダムに、ハイパーループのテスト施設が開通した。

 テスト施設は、幅2.5mの鋼鉄製円筒で作られた白いプレハブのパイプである。全長420mであり、先が分岐している。分岐していることに加えて重要なのが、レーンを変更するスイッチの存在だ。

 同センターの所長サシャ・ラム氏は、このレーン・スイッチについて、ネットワーク構築上必要不可欠としている。同じコースを走っていても途中で分岐するわけで、例えば一方はパリへ、もう一方はベルリンへ向かうからである。

 このパイプ内で、カプセル(車両)の磁気浮上、推進、安定化、さらには車線切り替えを時速100kmまでの速度で実証可能となっている。真空状態だが、緊急時には、ポンプが数秒でシステムに空気を送り込むことができる。オープンなテスト施設であり、世界中のハイパーループ関連企業をテストに招待することが可能だ。

 欧州ハイパーループ・センター(European Hyperloop Center)は、ハイパーループ開発を促進させる目的で作られた非営利の官民連携の財団である。オランダ政府、欧州委員会、フローニンゲン州などから資金援助を受けている。

 運営者らは、このテスト施設が、ハイパーループが実現可能であることを証明する一助になると考えている。それにより、2050年までにヨーロッパ大陸に、全長6200マイル(1万km)の高速鉄道網を敷設するという目標を掲げている。

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