水素自動車の「トンネル内事故」 極めて危険説は本当か?
水素自動車は徐々に普及しつつあるが、それに関連した新たなリスクはあるのだろうか。最新の研究では、トンネル内での事故リスクシナリオが検証されている。
事故防止のための三つのポイント

そのような事故を防ぐためには何が必要なのか。
研究チームによると、基本的な安全対策が徹底されることが重要だという。そのポイントは以下の3つだ。
・セクションごとに監視されたより厳しい速度制限
・車間距離が近すぎる場合にドライバーに警告するシステムの導入
・渋滞時における制限速度のすみやかな告知
現代の水素タンクは極めて安全性の高い設計となっているため、複数の問題が一斉に発生しない限り、水素が漏れることはない。
そもそも、水素は正しく取り扱えばガソリンや石油と同じくらい安全だ。水素が自然発火する温度は527度で、引火点が300度のガソリンよりも燃えにくい。
事故はトンネルの構造条件によるが、現在の欧州連合(EU)加盟国のほとんどでは、高速道路や幹線道路のトンネルで500m以上のものはすべて、ツインチューブ(並列した2本のトンネル)となっており、片側通行となっている。
もちろん、日本でも大規模なトンネルはツインチューブで、優れた換気システムも備えている。事故発生時には、インフラが相応に整備されていると考えてよさそうだが、最悪のシナリオを想定しておくのも無駄ではない。