「足立区 = ヤバい地域」なんて、まだ本気で思ってるの? 改善データを見れば一目瞭然、あの“人気バラエティー番組”の功罪と現実

キーワード :
, ,
足立区はメディアでいいはやされるような「ヤバい地域」ではない。20年間で犯罪件数は78%減少し、特に侵入窃盗などは90%以上の大幅な減少を遂げている。この変化は、区政の強力な治安対策と、住民との協力によるものだ。しかし、メディアのステレオタイプ報道が未だに根強く残る現状もあり、区の実際の姿を正確に伝える必要がある。

生活の質向上への挑戦

学校給食のイメージ(画像:写真AC)
学校給食のイメージ(画像:写真AC)

 ここまでの記述を見ると、足立区は治安対策による環境改善を重視する一種のディストピアと誤解する人もいるかもしれない。

 しかし、そうではない。こうした対策はごく一部だ。足立区では、住民の生活の質の向上を重視した総合的な取り組みが行われている。食育と学習支援は、足立区の未来を担う子どもたちの健全育成に欠かせない取り組みだ。

 一般に本を読まない親の子どもは本を読まないとされる。食の貧しさや教養のなさは貧困とリンクし、次の世代へと受け継がれていく。足立区では、そこからの脱却のための底上げを極めて重視しているのだ。

 例えば、食育がそれだ。足立区は「おいしい給食」を合言葉に、区内の小中学校で手作りの給食を提供している。給食を通じて健康のために野菜を摂取する、お菓子などは食べ過ぎないという基本的な食習慣を身につけさせるのが狙いだ。(「足立区糖尿病対策アクションプラン おいしい給食・食育対策編」)。

 学力面でも、足立区は手厚いサポートを提供している。例えば、経済的な理由で塾に通えない中学3年生を対象とした無料学習塾「足立はばたき塾」を実施。さらに、成績上位であるものの、家庭の事情などにより塾などの学習機会が少ない区内在住の高校生を対象にした「足立ミライゼミ」など、学習支援の取組は充実している。

 こうした地道な取り組みの積み重ねが、足立区の未来を支えているのだ。

全てのコメントを見る