ロンドンのタクシーは尊敬されるのに、なぜ「日本のタクシー」は尊敬されないのか? という根本疑問

キーワード :
ロンドンのタクシードライバーは厳しい資格試験をクリアし、専門性が高く尊敬される存在であるのに対し、日本のタクシードライバーは多岐にわたる条件をクリアしながらも、社会的尊敬を受けにくい現状がある。

高い料金とサービスの期待

タクシー(画像:写真AC)
タクシー(画像:写真AC)

 では、日本のタクシーにはどのような問題があるのだろうか。

 世界中の空港送迎のオンライン予約サイト「Taxi2Airport.com」の2019年調査によると、日本のタクシー料金は5kmで15.64ユーロ(当時1920円)で、1位のスイスの22.68ユーロに次いで高い。ドイツは13.80ユーロで3位だった。そのため、求められる「運転技術」「土地勘」「ホスピタリティ」のハードルが高くなり、「サービスがよいのは当たり前」と思われてしまう可能性がある。

 土地勘のない外国人観光客にとっては、目的地まで直接連れて行ってくれるタクシーは強い味方だ。しかし、現段階では外国語を話せるドライバーは限られている。

 MKタクシー(京都市南区)では、同社に所属する1000人のドライバーのうち、外国語を話せるドライバーは50人前後と少ない。そのため、観光ガイドとしての知識はあっても、言葉の壁で物足りなさを感じることもあるという。

 また、近年はセダンに加え、トヨタのプリウスαがタクシー車両として人気となっており、2017年10月にはトヨタ型タクシー専用モデル「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」の販売も開始された。

 その他、メルセデス・ベンツやアウディなどの外車も使われ始め、車種が増えている印象もあるが、それ以外の特別仕様のタクシーや、地域ならではのデザインの提案はほとんどないのが実情だ。

全てのコメントを見る