ロンドンのタクシーは尊敬されるのに、なぜ「日本のタクシー」は尊敬されないのか? という根本疑問

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ロンドンのタクシードライバーは厳しい資格試験をクリアし、専門性が高く尊敬される存在であるのに対し、日本のタクシードライバーは多岐にわたる条件をクリアしながらも、社会的尊敬を受けにくい現状がある。

受験費用と資格要件

ロンドンのタクシー(画像:写真AC)
ロンドンのタクシー(画像:写真AC)

 ロンドンのタクシードライバーになるには、「ロンドンの知識(The Knowledge of London)」という資格試験に合格することが不可欠だ。

 受験資格は18歳以上で、普通免許を持ち、

・英国に居住/就労できること
・犯罪行為を犯していないこと
・健康であること
・税金を納めていること

を証明する書類を提出しなければならない。これらの書類、受験料、登録料、証明書などを用意し、申請するだけでも最低1000ポンド(約20万円)はかかるといわれている。

 また320のルートを覚え、約2万5000の道路と入り組んだ地図を暗記し、多くのランドマークを覚えなければならない。勉強期間は通常4年間といわれており、この試験に合格するとブラックキャブの個人タクシードライバーになることができる。

 ブラックキャブのルーツは、1958年に登場したタクシー専用車両「オースチンFX-4」までさかのぼることができ、伝統的なデザインを守りながら年々進化を続けている。ブラックキャブの料金はメーター制で日本と同程度だ。

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