中国市場への「EV投入」遅れ鮮明! 市場減速とタイミング合わず、今後の戦略見直しを迫られるのか
中国最大の自動車展示会である北京モーターショーが4年ぶりに開催され、日本メーカー各社が最新車種やコンセプトカーを多数発表した。
中国EV市場の変化

日産、ホンダ、マツダに加え、トヨタまでもが中国市場へのEV投入に意欲を見せているが、一方でその中国市場の足元は揺らいでいる。
中国自動車市場におけるEVの普及は2015年頃から始まり、2020年頃から需要が急拡大し、現在も右肩上がりだ。その背景には、ガソリンエンジンなどの化石燃料車を極力使わず、EVを普及させることでCO2排出量の削減を目指す、欧州発のゼロエミッション戦略の広がりがある。
中国政府もこの流れに合わせて補助金を出すなどEVの普及を進めており、中国のモビリティを大きく変える狙いがあるのだろう。また、EVは従来の自動車に比べて部品点数が少なく作りやすいこともあり、生産台数の面でもEV需要を支える中小の新興メーカーが数多く立ち上がっている。
こうした結果、中国のEV販売台数は2022年から2023年にかけて急成長を記録したが、2023年後半から減速傾向が見え始めた。
販売台数は依然として伸びているものの、激烈な値下げ競争が始まっているため、中国のEVメーカーの利益率は急速に悪化している。その背景には、ここ数年急速に普及したEVの需要が鈍化し、新型車が安くなければ売れなくなったことがある。
国内自動車メーカーは中国へのEV投入が遅れていたため、北京モーターショーを皮切りに本格的に取り組んでいるが、中国市場の減速とタイミングが合っていない。中国市場の減速が続けば、国内自動車メーカーはEV戦略の見直しを迫られるかもしれない。