自動車メーカーが羨ましい! 現場のディーラーが「長期休暇」を取れない根本理由
自動車ディーラーはカレンダーどおりに休業することもあれば、不定期に長期休暇を取ることもある。後者は問題である。
現場の悩み

最後に、現場からの意見や悩みを書いておく。
世間とズレた休みを取ることで、友人や家族との付き合いに困ることがある。ディーラーという仕事を選んだ以上仕方のないことだが、「せめて長期休暇だけは」と思ってしまう。
また、長期休暇が取れたとしても、ディーラーによっては世間より短い可能性が高い。そのため、海外旅行を計画することは難しい。
顧客に不便を強いる可能性が高いことも挙げておきたい。店舗が開いていれば、何かあったときに顧客が駆けつけやすいのは事実だが、ディーラーはクルマを預かったところで、休暇中は何もできない可能性が高い。
顧客からすれば、「取りあえずクルマを預けられる」くらいの軽い気持ちであればいいのだが、
「クルマを持ち込めば、その場で何とかしてくれるだろう」
と思っている顧客がいるのも事実だ。ディーラーはその期待に応えられないと苦悩しているのである。