古き良き「日本車」が北米で再評価されるのは、当然? カスタム文化の“最前線”を考える

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最近、北米で古い日本車の人気が高まっていることがメディアを通じて知られるようになった。その背景には何があるのだろうか。

近年燃える「右ハンドル」ブーム

「痛車」の専門誌「痛車天国 超(SUPER) Vol.13」(画像:八重洲出版)
「痛車」の専門誌「痛車天国 超(SUPER) Vol.13」(画像:八重洲出版)

 一方、1990年代後半から2000年代前半にかけて、コアなアニメファンの間で、日本のアニメ文化をモチーフにしたドレスアップカーが誕生した。これが現在まで続く、いわゆる

「痛車ブーム」

の始まりである。ここから、カッティングシートでボディグラフィックを表現する、いわゆる「ラッピング技術」が生まれた。

 ここで重要なのは、それまでの素材となった日本車は、北米市場に正規輸出された、もしくは北米で現地生産された左ハンドル車だったということだ。

 その一方で、日本車に憧れ、日本国内仕様の右ハンドル車、つまり日本でしか流通していないモデルを所有したいというコア中のコアなマニアたちがいた。しかし、米国では右ハンドル車として公道を走れるのは生産から25年を経過したモデルだけだった。

 日本では1990年前後のバブル絶頂期に、非常に魅力的でマニアックなモデルが数多く登場した。そのなかでも、右ハンドルの日本モデルが米国で一般的に登録できるようになったのは2015年以降である。このあたりから、右ハンドルの日本車を素材にしたマニアックなカスタムカーが増え始めた。

 ここではR32スカイラインGT-Rのような北米に輸出されない高性能モデルが珍重され、米国ナイズされた独自のカスタムカー文化が生まれた。

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