トヨタの「真の弱点」とは何か? 低燃費車で世界制覇も、迫られる脱“機械屋”という現実

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トヨタにはHV、EV、FCVと戦場で戦う術があったため、EV化自体はさほど脅威ではなかった。しかし、SDV化の波は自然発生的かつ不可逆的な流れである。

SDV時代の到来

SDVのイメージ(画像:デロイト)
SDVのイメージ(画像:デロイト)

 そうしたなか、自動車業界の新たな競争領域になっているのが

「ソフトウエア」

である。2000(平成12)年以降、自動車のコネクテッド化により自動車の“ソフトウエア化”が進んだが、主体はまだエンジンやパワートレインといったハードウエアだった。近年はそれがさらに進み、自動車の機能がソフトウエア中心へと移行しはじめている。

 このようにソフトウエアが自動車の価値の源泉であることを指す言葉として

「SDV(ソフトウエア定義車両)」

という言葉も登場し、近年よく耳にするようになっている。

 世界最大の自動車メーカーであるトヨタ自動車は、自動車による環境負荷低減の波に乗り、ハイブリッドに代表される低燃費車で世界一の座を獲得したが、SDVの時代が訪れた今、伝統的な

「機械屋」

であるトヨタは新たな危機に立たされている。

 現在多くの伝統的自動車メーカーはソフトウエア開発に多額の資金を投資し、ソフトウエア人材の獲得や育成にも注力しているが、テスラや中国メーカーと比較して、トヨタは遅れていると指摘されている。

 EV化の波はある種強引に進んだ側面もあり、かつトヨタはHV、EV、燃料電池車(FCV)と、その戦場で戦う術を持っていたため、EV化自体はトヨタにとってさほど脅威ではなかった。しかし、SDV化の波は自然発生的に生まれ、不可逆なトレンドであるため、トヨタは

「IT屋」

への転身を急ぐ必要がある。こういったことからも、トヨタの“真の弱点”はSDVであるといっても過言ではないだろう。

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