水素エンジン車、イギリス高級紙が一刀両断! 「バッテリーを追い越せない」 その理由とは

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“EV先進国”である英リベラル系高級紙「ガーディアン」は2月、記事で「水素がバッテリーを追い越すことはない」と結論づけた。

トヨタ指針と英高級紙の見解

水素ステーション(画像:写真AC)
水素ステーション(画像:写真AC)

 2024年の日本では、電気自動車(EV)が普及しているとはいい難い。2024年1月の新車販売において、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)を合計しても約2.8%だった。

 そんな日本の自動車メーカー最大手・トヨタの豊田章男会長は、

「EVのシェアは30%でピークを迎え、残りは水素エンジン車と内燃機関車が占めるだろう」

と2024年1月に発言している。

 トヨタには「MIRAI(ミライ)」という水素カーがある。水素を持続可能なエネルギーとして重要視する。なお、MIRAIは現在、消費税込みのメーカー希望小売価格が726万1000~861万円となっている。

 国際エネルギー機関(IEA)は、バスや貨物車といった大型車を中心に、2050年までに道路交通エネルギーの16%を水素が占めるようになると見込む。

 一方、2035年にガソリン車とディーゼル車の新車販売禁止を控える英国では、2024年1月の新車販売のうち、EVが14.7%を占めた。

“EV先進国”である同国のリベラル系高級紙「ガーディアン」は2024年2月13日、

「ゼロエミッション車の競争において、水素はバッテリーを追い越すのか」

といった記事を掲載した。そこでは、

「水素がバッテリーを追い越すことはない」

と結論づけられている。いったい何を根拠にしているのか。

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