全国4300店の「花キューピット」が、設立たった3年のEVベンチャーとタッグを組んだワケ

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戦後間もない日本で創業した「花キューピット」が、新進気鋭のEVベンチャーとタッグを組んだ。果たしてその狙いとは?

“日本初”の小型商用EV車

エレモを用いた生花通信配達システムの実証実験のイメージ(画像:HW ELECTRO)
エレモを用いた生花通信配達システムの実証実験のイメージ(画像:HW ELECTRO)

 ただ、近くの加盟店から届け先までの“ラストワンマイル”にエンジン自動車を使用すれば、CO2の排出は避けられない。この削減のためにタッグを組んだのがHW ELECTROだった。

 HW ELECTROが製造・販売する「ELEMO(エレモ)」は2021年4月、小型商用EV車として国内で初めてナンバーを取得した。荷室のカスタマイズが可能なほか、インターネットを介した運用管理やスマートフォンアプリとの連携機能などのIT技術が導入されているのが特徴だ。

 2021年7月には両社合同での記者会見を行い、ELEMOを用いた生花通信配達の実証実験を行うと発表した。

 EV車は災害時、IoT機能を搭載した移動式の非常用電源として活用することもできる。HW ELECTROの蕭偉城社長はトークセッションで、

「エレモ自体はただの車だが、それを用いてどのような社会を作っていけるかが重要。さまざまな企業などを組むことで、より良い社会における一つのピースになることを期待している」

と述べた。

 HW ELECTROは花キューピットのほか、オートバックスセブンとの資本提携やソフトバンクとの移動式インフラの供給に向けた共同検討などを行っており、トークセッションにはソフトバンクやDeNA SOMPO Mobility、WorldLink & Companyの代表者らも出席した。

※吉川氏の「吉」の正しい表記は、土に口。

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