電動キックボード普及で絶対に守るべき「2つの条件」 規制緩和は吉と出るか、凶と出るか?
電動キックスケーターなどの「小型電動モビリティー」が注目を集めている。警察庁が昨年示した案には利用の大幅な規制緩和が含まれている。今後、交通ルールは守られるのか。
観光客需要を取り込めるか

それは、同市内の回遊性が課題となっているからだ。
近年、再開発によって立川市は多摩地域の中心都市として発展しているが、公共交通網は十分とはいえない。モノレールで結ばれている市内南北方向への移動に比べて、東西方向は車の渋滞も目立つ。そのため、市街地の回遊性を高める手段として電動キックボードに期待が寄せられているのだ。
また、観光地でも電動キックボードの導入が始まっている。三重県志摩市では2022年1月から観光地の移動手段として、電動バイク、電動自転車とともに電動キックボードの貸し出しサービスを始めた。
狙いは観光客の需要だ。同市では、市内の観光地をめぐる人の少なさがかねてからの課題となっていた。そこで観光客に市内を巡ってもらう手段として、電動キックボードや電動バイクの導入を始めたのだ。
観光地の中心駅近くの観光案内所でレンタサイクルを実施しているケースは多いが、同時に課題もあった。観光地といっても平地とは限らない。電動自転車を導入しているところもあるが、それでも辛い地域はある。
筆者は以前、潮岬(しおのみさき)のある和歌山県串本町を訪れる機会があった。駅前の観光案内所で電動自転車を借りたが、そのとき
「バッテリーを交換できるポイントがあるので、交換してください」
と説明された。
どういうことかと思ったら、目的地までが急坂の連続だったのだ。このことからも、回遊性に難のある都市部だけでなく
・勾配が激しい
・名所が点在している
観光地では、電動キックボードや電動バイクの需要が高いことが分かる。