「MRJ敗北」から日本は復活できるか? 経産省が国産旅客機の再挑戦発表、海外「軍産複合体」対峙に求められる大きな覚悟
次世代国産航空機に関する経済産業省の発表は歓迎すべきニュースだ。過去にこだわらない進歩は前向きに評価されるべきだ。
求められる前向きな姿勢

現在、航空機製造は欧米が圧倒的にリードしており、中国やロシアも先行している。今後の課題は、こうした開発の必要性を疑問視する人たちに対して、いかにわかりやすくその必要性を示すかである。
「すでに勝負はついており、財政難に陥っているのに、なぜ以前失敗した航空機の開発を始めなければならないのか」
という反論が世間から予想されるからだ。これらの反論はまったく同質ではないが、かつての高性能コンピューター開発における
「なぜ1番でなければならないのか。2番ではいけないのか」
といった批判をほうふつとさせる。
重要なのは前を向いて挑戦することであり、さらに前述したように、この研究開発の成果は、他のさまざまな分野にも応用できるだろう。特に、現在日本が進めている宇宙開発の分野には大いに関連性があるのではないだろうか。
このプロジェクトを成功させるためには、情報技術の進化に対応したソフトウエア開発のように、できるだけ多くの主体が自由に開発に参加できるオープンな研究体制が確立されなければならない。
まさに国民全体で支える開発プロジェクトであり、航空機開発国としての日本の地位を復権するときだ。