電車の「端っこ席」はなぜ人気なのか? すでに座っている人も、席が空くとすぐに移動しますよね

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列車の最後尾の席は非常に人気がある。その理由は、片側が「袖仕切り」になっているためで、隣の人との接触が減る。

人気の席、スポット

壁タイプの仕切り。「通勤型車両のユーザー評価の分析」より(画像:迫坪知広)
壁タイプの仕切り。「通勤型車両のユーザー評価の分析」より(画像:迫坪知広)

 座る人にとって、端の席は非常に人気が高い。既に座っている人も、空きが出れば席を移るほどである。

 人気の理由は、片側に壁(袖仕切り)があり、隣の人との接触を減らすのに適しているからだ。また、壁にもたれると寝やすい。

 これは九州大学の迫坪知広(さこつぼ ともひろ)氏による研究論文「通勤型車両のユーザー評価の分析」で実施された、西日本鉄道天神大牟田線大橋駅利用者137人のアンケートにも表れている。

 回答者の63%が、通勤電車に乗ったときに空いているならば

「ロングシート端部」

を選択している。「ロングシートの車端壁に接する場所(車両の端)」11%も合わせ、ロングシートの端を選ぶのは、

・パーソナルスペース
・楽

だからである。

 一方で、その壁の向こう側も人気スポットである。立っている人が寄りかかれる数少ない場所だからだ。

 アンケートでも、回答者の23%がこのスポットを選び、一番人気であった。「寄りかかれる」「楽」「乗り降りしやすい」ことがキーワードとして挙げられている。

壁を挟んで起こるトラブル

金属棒の仕切り。「通勤型車両のユーザー評価の分析」より(画像:迫坪知広)
金属棒の仕切り。「通勤型車両のユーザー評価の分析」より(画像:迫坪知広)

 端の席に座っていると、この立っている人の寄りかかりをダイレクトに受けやすい。低い板状の仕切りの場合、その上から、立っている人のバッグや背中、髪の毛が越境してきて顔に当たる。

 パイプでできた袖仕切りの場合、立っている人のお尻が越境してくることさえある。しかしなぜか、立っている人はそういった迷惑を他人にかけていることに気付かない。

 筆者はその状況に我慢できないとき、腕で境界線をつくっている。するとその硬い感触を抱いて、立っている人が直してくれる。大人げないとも思うが、そうでもしないとずっと不快な状況が続いてしまう。

 これを経験していれば、立つ側の立場になるときは、越境しないように気を遣うはずなのだが、この状況はなかなかなくならない。

 話題にのぼりづらい地味なトラブルのように見えて、実はSNSでつぶやかれることが多い。

「すごい、いや」
「なぜ立っている側が気付かないのか」
「不快なので押し返す」
「端の席に座らないようにしている」

という声が上がっている。

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