中国車を恐れる米国! 悪意あるハッカーが「コネクテッドカー」乗っ取る危険性? それでも中国とは上手くやらねばならないワケ

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近年、注目を集めているコネクテッドカー。ただ、悪意のあるハッカーによるハッキングが懸念されている。米商務省はこの問題に最も神経を尖らせている。

悪意あるハッキングへの対策

コネクテッドカー(画像:総務省)
コネクテッドカー(画像:総務省)

 例えば、中国政府内のある組織が、米国内で中国車両の運転停止命令を出したとしよう。米国内の道路は走行不能の車両であふれかえり、経済活動は大混乱に陥る。これは安全保障上の懸念でもあるのだ。

 実際、日本ではコネクテッドカー事業を管轄する総務省が、すでにハッキングによる混乱リスクを懸念している。

 さすがに「考えすぎでは」という指摘が少なくない。しかし、リスクがある以上、放置しておくわけにはいかない。では、コネクテッドカーの悪意あるハッキングを防ぐにはどうすればいいのか。

 前述の米国商務省が指摘しているように、特定の国からの組織的な攻撃のリスクについてはどうだろうか。もちろん危険性はゼロではないが、実際に起こる可能性は低い。

 そもそも、一度そのような攻撃が行われれば、商品としての信頼性は完全に失われ、その後の事業は不可能となる。全面戦争を仕掛けるなら話は別だが、脅しのためだけにそこまでするとは考えにくい。

 一方、悪意あるハッカーからの攻撃への対策としては、第一にコネクテッド事業者のセキュリティー技術の向上である。もうひとつは、ユーザーレベルでのソフトウエアの最新バージョンへのアップデートである。

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