中国車を恐れる米国! 悪意あるハッカーが「コネクテッドカー」乗っ取る危険性? それでも中国とは上手くやらねばならないワケ
近年、注目を集めているコネクテッドカー。ただ、悪意のあるハッカーによるハッキングが懸念されている。米商務省はこの問題に最も神経を尖らせている。
スマートフォンのような多機能性

「コネクテッドカー」という言葉が自動車業界で語られるようになって久しい。これは基本的に、自動車がインターネットに何らかの形でコネクト(接続)されて動作することを意味する。
広義には、例えばインターネット経由で地図や道路情報を取得するナビゲーションシステムを搭載したクルマも含まれる。より正確には、スマートフォンのような多機能情報通信端末としても機能するクルマを意味する。つまり、アプリケーションによってさまざまな便利機能を利用することができるのだ。
具体的には、常時接続されたインターネットを通じて、オーディオや映像ソフトを車内で楽しめる。また、専用の情報センターがリアルタイムで車両の状態を監視する。これにより、燃料切れや故障のリスクを未然に防ぐことができる。
さらに、車両の盗難防止や盗難後の追跡、事故発生時の緊急通報なども自動で行える。その機能は実に多岐にわたる。日本ではトヨタの「Tコネクト」、日産の「日産コネクト」などが有名だ。
また、センサーで得た情報をもとに人工知能(AI)が車両を制御する自動運転機能を搭載したクルマもコネクテッドカーである。
コネクテッドカーは、例えば自動車保険料が安くなるなど、安全性の高いクルマであるというメリットがある。しかしその一方で、ここ数年、ある懸念が指摘されているのも事実だ。