フォーミュラカーレース人気復活なるか? 今月開催「EV界のF1」に寄せられる大きな期待

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フォーミュラE世界選手権が東京・有明で初開催される。大都市のシティツーリズムが叫ばれるなか、「新しい都市型エンターテインメント」としても注目を集めている。

インバウンド誘致、F1の魅力

年間チャンピオンに決まり、マクラーレンホンダのスタッフ、チームメイトのプロスト(右)と喜ぶセナ。オーストラリアで。1988年11月12日撮影(画像:AFP=時事)
年間チャンピオンに決まり、マクラーレンホンダのスタッフ、チームメイトのプロスト(右)と喜ぶセナ。オーストラリアで。1988年11月12日撮影(画像:AFP=時事)

 バブル期に空前のブームだったF1だが、バブル崩壊後は沈静化、フジテレビの地上波放送が2012(平成24)年に終了すると、F1に興味を持つ人は一層少なくなり、現在の状況に至っている。

 そのような状況下でなぜ大阪はF1開催にこだわるのだろうか。大阪観光局ではF1誘致はインバウンド集客が大きな目的といっている。特に欧米外国人や富裕層がターゲットといえる。

 大阪では大阪・関西万博、IR開発とインバウンド誘致の大型プロジェクトを次々に打ち出しているが、F1をそれに続く集客の目玉にしたい考えなのだろう。しかし、インバウンド集客の経済効果ばかりが声高にいわれ、経済界の共感が目立つ状況で、一般の賛同の声はあまり聞こえてこない。

 鈴鹿サーキットでは1987(昭和62)年からF1日本GPが開催されている。2007年、2008年には富士スピードウェイで開催されたが、その期間を除くと鈴鹿サーキットでのF1開催は40年近い歴史がある。

 2023年まで最終戦に近い開催時期であったことから世界チャンピオンを決する大会となることも多く、セナ・プロ対決などの数々の名勝負を生み出した。また、1991年の中嶋悟の鈴鹿ラストランには多くのファンが駆け付け、「ありがとう中嶋悟」の応援フラッグが振られた。鈴鹿サーキットは数々のドラマがあるF1の“聖地”である。

 2024年からF1の開催スケジュールが変更となり、鈴鹿サーキットでは4月5~7日に開催されることになった。背景には、世界転戦にともなう物流における温室効果ガス排出量の削減を踏まえた高効率な開催スケジュールが求められたことがある。

 鈴鹿サーキットは第4戦で、オーストラリアGPの後、中国GPの前になっている。シーズン終盤の盛り上がる時期の開催でなくなることは残念だが、春先の方が比較的気候が安定しており、春先の行楽シーズンに開催されることでファン以外にも注目される可能性がある。

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