EVはタイヤ交換地獄? ユーザーリポートから見えてきた単純明快な真実、北米計算では「2か月に1回」の可能性も

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EVの登場から10年以上が経過し、普及とともにすでに何台も乗り継いでいるユーザーも珍しくなくなった。しかし、EVには「タイヤの寿命が短い」という特有の欠点がある。

使用限界の見極

EV(画像:写真AC)
EV(画像:写真AC)

 では、日本ではどうか。何人かのユーザーのリポートによると、新車のタイヤの寿命は一般的に3万kmだったという。これはよいことではないが、特に悪いことでもない。

 興味深かったのは、「もっと快適なタイヤが欲しい」ということで、標準装着品とは違うタイヤに交換したところ、タイヤの減りや偏摩耗が目立ち始めたという報告だ。この場合でも、タイヤが寿命を迎えるまでに約2万5000km走ることができたが、それでも標準装着品に比べて走行可能距離が

「約20%減少」

したという。タイヤを使う上で難しいのは、

「使用限界の見極め」

である。例えば、摩耗限界に達したことを示すスリップサインは、「この状態では車検は通りません」を意味しているにすぎない。それ以前にタイヤの性能が限界に達していると考えたほうがいい。偏摩耗が見られる場合はなおさらだ。

 このようにさまざまなケースを総合的に判断した結果、EVに装着するタイヤはどのように選べばいいのだろうか。結論は、標準装着品か、EV専用設計のタイヤである。現在、EV専用やEV・HV・PHV専用タイヤとしては、

・ブリヂストン「エコピアEV-01」
・ミシュラン「パイロットスポーツEV」
・同「Eプライマシー」

などがある。

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