EVはタイヤ交換地獄? ユーザーリポートから見えてきた単純明快な真実、北米計算では「2か月に1回」の可能性も
EVの登場から10年以上が経過し、普及とともにすでに何台も乗り継いでいるユーザーも珍しくなくなった。しかし、EVには「タイヤの寿命が短い」という特有の欠点がある。
タイヤに負担を強いる特性

車重の差はタイヤへの負担に直結する。標準装着タイヤの場合、設計段階で車重の増加に対して十分な対策が採られていると考えるべきだが、それでも限界はある。EVには車重以外にもタイヤに大きな負担を強いる特性がある。それは
・優れた加速性能
・回生ブレーキ
である。
これについては、EVは静粛性が高いため、多くのドライバーは自分ではそう意識していなくても急加速してしまう傾向がある。その結果、減速時に回生ブレーキを多用することになり、内燃機関車での急加速/急減速に相当する操作を行っている。
また、車重が重く駆動力が大きいため、コーナリング時にタイヤにかかる負荷も大きくなる。内燃機関車の場合、ハイパワーFF車では駆動輪タイヤの偏摩耗が見られる。加速時や減速時にタイヤにかかる横方向の力が増大することは、非常に大きな負担となる。EVの場合、ハイパワーをうたっていなくても、同じ理由でタイヤの偏摩耗が起こる。
EVがタイヤに大きな負担をかけていることはわかった。では、実際にどの程度の負担なのか、タイヤは何km持つのかを検証してみよう。
この件に関しては、インターネット上のブログにユーザーからのリポートが多数掲載されている。極端な例だが、北米ではEVが1万マイル(約1万6000km)も持たないケースもあるという。市販されているEVのほとんどがSUVであることを考えると、これはかなり厳しい数字である。
北米では年間走行距離が5万マイル(約8万km)に達することも珍しくなく、最悪の場合、こうしたユーザーがEVを購入した場合、
「2か月に一度」
はタイヤを交換しなければならない。