雪をナメてる都会人ドライバー! 度重なるスタック、結局「冬タイヤ」は何を選べばいいのか

キーワード :
,
車の雪トラブルはなぜ毎年起こるのか。一言でいえば、その根源は自動車ユーザーの不注意と雪道運転に対する根拠のない過信にある。

都市の雪混乱

スタッドレスタイヤ(画像:写真AC)
スタッドレスタイヤ(画像:写真AC)

 今シーズンも東京を中心とした首都圏は雪に見舞われ、立ち往生したクルマによって道路は混乱に陥った。このような都市部での雪によるトラブルは、年に数日発生するため、発生当時はマスコミの報道の中心となることが多い。しかし、数日後にはすっかり忘れ去られ、翌年もまた同じような問題が起こる。

 なぜ毎年このようなことが起こるのか。一言でいえば、

・天候の急変に対する自動車ユーザーの不注意
・雪道での運転に対する根拠のない過信

が問題の根源にある。

 信頼性の高い現在の天気予報を常に気にしていれば、降雪情報を事前に知ることは難しくない。しかし、予報はあくまでも予報であり、完璧ではない。空振りに終わることも珍しくない。「雪予報だが、どうせ今回も大したことはないだろう」と思ってクルマで出掛けたら、予想外の大雪に見舞われて足止めを食らうというのがおなじみのパターンである。

 次に冬用タイヤの問題だ。

 雪道を走るには、新車に装着されているドライ用のいわゆる“夏タイヤ”とは違う、専用のスタッドレスタイヤが必要だ。まったく知らないドライバーはほとんどいない基礎知識だ。

 スタッドレスタイヤは、交換用のホイールも含めて相応のコストがかかる。サイズやメーカーによって価格は大きく異なるが、一般的に使用されている15inのスタッドレスタイヤとスチールホイールのセットで、1セット1万5000円から2万円。つまり、タイヤ4本で6万円から8万円。当面は10万円前後の予算があれば十分なのだ。もちろん、一部の高性能スタッドレスタイヤや特殊なサイズのタイヤはこれよりも高くなる。

全てのコメントを見る