雪をナメてる都会人ドライバー! 度重なるスタック、結局「冬タイヤ」は何を選べばいいのか
車の雪トラブルはなぜ毎年起こるのか。一言でいえば、その根源は自動車ユーザーの不注意と雪道運転に対する根拠のない過信にある。
オールシーズンタイヤという選択肢
年に1回使うかどうかというレベルのタイヤに、10万円近い出費を惜しむ気持ちは心情的に理解できる。おまけに、使わない期間は自宅で保管できればいいのだが、賃貸集合住宅では保管スペースに困るケースも多い。
現在、ディーラーやカーショップが行っているタイヤ保管サービスもあるが、一般的に1シーズンの保管で1万円前後の費用がかかる。加えて、スタッドレスタイヤは使用しなくても性能は劣化する。
雪装備は意外とお金がかかる。しかし、それほど極端な状況でなくても、雪道を走らなければならないのであれば、負担しなければならない出費である。その余裕がないのであれば、雪の日や降雪の恐れがある日にクルマを使うのをやめるべきだ。
しかし、これで問題が解決するわけではない。
上記の理屈を理解している人は、最初から降雪時のクルマの取り扱いに適切な注意を払うだろう。問題は、一般人は毎日クルマに乗ってはいるが、趣味としてそうしようとは思っていないし、ましてや深い専門知識を身につけようとも思っていないことだ。
はっきりいって、都市部で雪を軽視した結果、道路で立ち往生しているのは、ほとんどがこうした一般人なのである。
ではどうすればいいのか。実は、夏タイヤやスタッドレスタイヤとは違う、もうひとつのクルマ用タイヤがある。
「オールシーズンタイヤ」
である。