「ペルシャ湾」が中東紛争の舞台になれば、日本全体が大ダメージを受ける理由

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中東における国家間の軍事衝突というシナリオはフィクションではない。しかもその紛争は、日本行きの石油タンカーの出港地である「ペルシャ湾」に関わるものである。

トランプ再選で深まる緊張

ペルシャ湾(画像:OpenStreetMap)
ペルシャ湾(画像:OpenStreetMap)

 また、イスラエルもシリアで活動するイラン革命防衛隊の軍事顧問を殺害するなどしているが、今日のイスラエルは米国とイランと違い自らが戦争状態にあることを強く自認しており、両国に比べると軍事オプションのハードルは低い。

 よって、イランとの間で何かしらの要人暗殺やテロなどが発生すれば、イスラエルのネタニヤフ政権がイランへの限定的空爆など一歩踏み込んだ軍事行動に出るリスクが十分にある。そういう意味では、米国やイランよりイスラエルの行動が最も懸念されると言えよう。

 どの国も戦争に発展することは当然望んでいないが、中東で国家と国家が軍事的に衝突するというシナリオは決してフィクションではない。しかもこの紛争の舞台は紅海ではなく、

「日本に向けて航行する石油タンカーの出発点」

となるペルシャ湾が含まれる。

 仮にそういったシナリオが現実となれば、日本の海運業界だけでなく日本経済全体に大きな影響が出ることは避けられないだろう。そして、秋の米大統領選でトランプ氏が勝利すれば、

・イスラエル重視
・イラン敵視

の米国の姿勢が鮮明となり、現在の緊張はさらに深まっていくことだろう。

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