年間50億円! 羽越本線「村上~鶴岡」が大赤字を垂れ流し続ける根本理由
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JR東日本は2023年11月、利用が少ない線区の経営情報を開示した。34路線の62区間で合計648億円の赤字だった。
営業係数最大の久留里線

JR東日本は、2023年11月に「ご利用が少ない線区の経営情報(2022年度分)」を開示した。開示の対象となった線区は「2019年度の平均通過人員(1kmあたりの利用者の数)が2000人/日未満の線区」で、34の路線の62区間に及んでいる。これらの線区の営業収支(運輸収入と営業費用の差額)の合計は648億円の赤字だった。また、62線区全てが赤字であった。
最も平均通過人員の少なかった線区は、宮城県の小牛田(こごた)駅から山形県の新庄駅までを結ぶ陸羽東線の内、鳴子温泉~最上間の20.7kmだ。平均通過人員は1日あたりわずか
「44人」
である。陸羽東線全体の平均通過人員も1000人を割り込んでいるが、特にこの区間は宮城県と山形県の県境をまたいでいて、移動の需要が極めて小さいものと考えられる。
運輸収入200万円に対して営業費用が4億1200万円で、4億900万円の赤字である。また、営業係数は1万5184にも及ぶ。営業係数とは「営業費用÷運輸収入×100」で計算される数字だ。100円を稼ぐために必要になる費用の額を表しているので、計算結果が100よりも小さければ黒字で、大きければ赤字である。この線区の場合は、100円の運輸収入を得るために、1万5184円を投じる必要があるということだ。
その営業係数が最大だった線区は、千葉県の久留里駅から上総亀山駅までを結ぶ久留里線の、久留里~上総亀山間の9.6kmだ。運輸収入100万円に対して営業費用は2億4600万円で2億4500万円の赤字、営業係数は1万6821となっている。平均通過人員も少なく、1日あたり54人である。