ワイパーの基本構造が発明以来「100年間」変わらない理由

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ワイパーの基本操作は、約100年前に米国人によって発明された。しかし、さまざまな自動車部品が進化を続ける一方で、このスタイルはこの100年間変わっていない。なぜだろうか。

ワイパーの基本構造が変わらない理由

冬のフロントガラスとワイパー(画像:写真AC)
冬のフロントガラスとワイパー(画像:写真AC)

 結論からいうと、メアリーが考案したワイパーの基本構造は今もそのまま自動車に使用されている。とはいえ、これまでの自動車の歴史のなかで、創意工夫を凝らしたさまざまな形式のワイパーが存在してきた。

 結論からいえば、メアリーが発明したワイパーの基本構造は、現在でも自動車に使われている。とはいえ、自動車の歴史のなかでは、創意と工夫を凝らしたさまざまな形のワイパーが存在してきた。

 1980年代によく見られたのは、「1本ワイパー」である。メルセデス・ベンツ初代Eクラス(W124)には「パノラマワイパー」と呼ばれる1本ワイパーが採用されていたが、1本ワイパーの欠点はドライバー上方の視界を確保しにくいことだった。メルセデスは、ワイパー作動時にアームが伸縮する独自の機構を採用することで、この問題を解決した。

 もうひとつのワイパーは「対向式」である。軸が両端にあり、2本のワイパーが重なり合うように対向する位置から左右に向かって開く。この方式はエスティマやオデッセイなどに採用されていた。

 車種からもわかるように、広いガラス面積をカバーできるのがメリットだ。この対向式は、なぜか軸が窓の中央寄りに配置され、窓の中央付近で手を合わせるように対向ワイパーが立ち上がる変わったタイプもあった。これはアルピーヌ・ルノーのV6ターボに採用されていたもので、かなり珍しいタイプのワイパーである。

 このように、ワイパーにはさまざまなアイデアが試みられているが、基本構造は発明以来約100年間変わっていない。ではなぜなのか。それは、ワイパーの動きが

「理想形」

に近いからである。

 例えば、雨水を除去する際、超音波で水滴をはじくことは不可能ではないが、フロントガラスに付着するのは水だけではない。雪や砂、小さな虫や鳥のふんなども付着する。このような汚れを落とすには、従来のように物理的にこすり落とす構造が理想的なのだ。

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