ワイパーの基本構造が発明以来「100年間」変わらない理由
ワイパーの基本操作は、約100年前に米国人によって発明された。しかし、さまざまな自動車部品が進化を続ける一方で、このスタイルはこの100年間変わっていない。なぜだろうか。
最新鋭はレーザー照射

ワイパーは自動車部品のなかでは“生きた化石”ではない。科学技術を取り入れて進化している。新しいワイパーは「レーザーワイパー」と呼ばれている。名前からして未来的な感じがする。開発元はテスラ社である。
その仕組みは、「破片感知電気回路構成」がフロントガラス表面の汚れを感知すると、レーザー光線を照射して汚れを焼き、ガラスをクリーンに保つというものだ。レーザー光線の出力は汚れの量に応じて調整される。
例えば、鳥のふんがフロントガラスに付着すると、それを検知してレーザーで焼き付けるイメージだ。テスラは2019年5月に米国で特許を申請し、2021年9月に米国特許商標庁が承認した。このニュースに対し、インターネット上では
・面白そうだが、簡単ではない。
・乱反射の問題も多そう
・ワイパーをなくすアイデアの方がずっといい
といったような、さまざまなコメントが寄せられている。
いわばワイパーブレードを使わない非接触ワイパーシステムは、基本構造が変わらないワイパーにとって大きな変化だ。何より、レーザー光線が照射され、汚れが焼き尽くされる様子を想像するだけでワクワクする。