トラックドライバーが子どもの「本当になりたい仕事」になれないワケ 映画や玩具、独自文化が人気なのになぜ?
映画の題材になり、独自文化を生んだトラックドライバーという職業が、子どもたちの「なりたい職業」になっても不思議はないが、人手不足はいまだに改善の兆しを見せない。なぜなのだろうか。
求められる啓発活動

トラックドライバーという仕事は、誰もが小さい頃から知っている仕事であり、トラックはおもちゃとして商品化されるなど、高い人気を誇っている。しかし、現実にはトラック運送業界は人手不足による高齢化が進み、給与や労働時間も厳しい仕事である。
ドライバー不足が常態化しているトラック運送業界への若者の就職率を高めるためには、子どもたちに業界の実態や取り組みを知ってもらうことが欠かせない。
特に、関心を集めやすい自動運転などの運転技術の進歩は、トラックドライバーを助けるシステムだ。「将来性のある職業」であることをアピールする機会を設け、子どもたちが「この業界に入りたい」と思えるような啓発活動を行う必要がある。
例えば、トラック業界最大のモーターショーである「ジャパントラックショー」は、鉄道会社が開催するイベントに比べて認知度が低いように感じる。特に鉄道最大のイベントである「鉄道フェスティバル」と比較すると、その差は歴然だ。
鉄道は幼児向けの雑誌やおもちゃ、イベントなどを通じて「子どもが興味を持ち続ける環境」を提供しているが、トラックに関しては「もっと詳しくなれる」という要素が弱い。幼児から児童へと成長する過程で、興味を持ち続けられる環境を整えることが、将来の人手不足解消につながるのではないだろうか。