トラックドライバーが子どもの「本当になりたい仕事」になれないワケ 映画や玩具、独自文化が人気なのになぜ?

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映画の題材になり、独自文化を生んだトラックドライバーという職業が、子どもたちの「なりたい職業」になっても不思議はないが、人手不足はいまだに改善の兆しを見せない。なぜなのだろうか。

子どもでも知っている職業

トラックのおもちゃ(画像:写真AC)
トラックのおもちゃ(画像:写真AC)

 物流業界の2024年問題がメディアで大きく取り上げられている。2024年4月1日からトラックドライバーの年間時間外労働の上限が960時間に設定され、荷物の流通量や労働力の減少、残業代の減少などさまざまな問題が懸念されている。

 人手不足が深刻な業種のひとつであるトラック運送業は、人々の生活に欠かせない職業であり、まちを歩いていると、荷物を積んだトラックや宅配業者の車が目に入る。国土交通省の「トラック運送業の現況について」によると、トラック運送業は日本の貨物輸送の4割以上を担っている重要な産業なのだ。

 また、トラックドライバーは小さな子どもでも大まかに業務内容を理解できる珍しい職業でもある。ジェンダーレスな時代とはいえ、ダイカストカーやミニカーは男の子に人気のおもちゃのひとつである。家具大手のニトリも「やわらか素材ふわふわキッズトラック」を発売するなど、トラック関連商品の需要の高さがうかがえる。

 このように、トラックドライバーは子どもたちにとって身近な存在であり、将来の職業を意識する前から知っている数少ない職業のひとつなのである。

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