トラックドライバーが子どもの「本当になりたい仕事」になれないワケ 映画や玩具、独自文化が人気なのになぜ?

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映画の題材になり、独自文化を生んだトラックドライバーという職業が、子どもたちの「なりたい職業」になっても不思議はないが、人手不足はいまだに改善の兆しを見せない。なぜなのだろうか。

「トラック野郎」からアートトラックへ

トラックのおもちゃ(画像:写真AC)
トラックのおもちゃ(画像:写真AC)

 子どもが成長するにつれ、トラックに対する認識は「荷物を運ぶ大きな乗り物」へと変わっていく。かつて娯楽の王様だった映画の世界でも、トラックは輝きを放っていた。

 菅原文太扮(ふん)するトラックドライバーの恋と冒険を描いた「トラック野郎」シリーズは、1975(昭和50)年から1979年まで上映され、人気を博した。

 北は北海道、南は九州を舞台に10作が上映され、主人公が乗る「一番星号」のようなデコレーショントラック、現在ではアートトラックとも呼ばれる人目を引く派手な装飾を施したトラックの存在を世に知らしめた。

 トラックドライバーの女神的存在だった八代亜紀が女性ドライバー役を演じ、シリーズ自体は5年で終了したものの、昭和を代表する衝撃作として語り継がれている。

 同じく子どもたちに人気のある「はたらくくるま」(重機)や鉄道が、持ち主の個性を発揮するような装飾が施されていないため、インパクトのある派手なトラックの存在が際立っていた。

 かつては郊外のドライブインで見かけた派手なトラックも、現在では法的な規制もあってほとんど見かけなくなったが、東京パラリンピックの開会式で日本文化のひとつとして話題になったのは記憶に新しい。

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