ペダル付き原付「モペット」無免許逮捕にみる、車両自体の存在意義 業界はどのような対策をとるべきか?
警視庁新宿署は、新宿区のアルバイトの男を自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許危険運転致傷)容疑などで東京地検に書類送検した。この事故はある意味で、昨今の自転車、電動アシスト自転車、電動二輪車にまつわる多くの問題を内包している。
補助エンジンの歴史
さて、このフル電動自転車について、もう少し詳しく説明しよう。様々な形態の動力二輪車のなかで、自転車のようなペダルがついていて、必要なときにそれらを使えるモデルの歴史は古い。製品としては1940年代から存在している。
このようなメカニズムを備えた二輪車は欧米では「モペット」と呼ばれ、最も軽便な自家用移動手段として大人気となった歴史がある。基本的に運転免許は不要で、それは今も変わっていない。
たとえば日本の場合、1948(昭和23)年に自動車の運転免許証に付随するおまけ免許だった二輪免許が独立免許になるまで、自転車に補助エンジンを取り付けたものは無免許で運転できた。ホンダの初代モデルであるカブAがその典型だった。
しかし同年以降、動力付き自転車も免許に含まれるようになったが、過去に販売された補助エンジン付き自転車の多くは、いまだに無免許で使用されていたといわれている。この状況を改善するため、1950年に軽二輪制度が、1952年には原付免許制度が導入された。