バイクの「クラッチ操作」革命? ホンダの新機構「イークラッチ」がライダーの左手を解放する

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ホンダはこのたび、新たな二輪車用メカニズム「HONDA E-Clutch」を開発したと発表した。その可能性とは。

ライダーの新たな体験

ホンダのロゴマーク。2022年11月8日撮影(画像:AFP=時事)
ホンダのロゴマーク。2022年11月8日撮影(画像:AFP=時事)

 ホンダは2023年11月7日、新たな二輪車用メカニズム「HONDA E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」を開発したと発表した。

 このメカニズムとはいったい何なのか。簡単にいえば、従来はライダーの左手で操作しなければならなかったマニュアルトランスミッション用のクラッチを、電動/電子制御によって自動化したものである。

 しかし、いわゆるノークラッチのオートマチックトランスミッションとは根本的に異なる。トランスミッション自体は従来の構造のままだ。クラッチ自体の構造も従来どおり。ただし、それをコントロールする部分は電子制御化されているため、自動化が実現されている。

 操作パターンは次のとおり。まず、システム全体にオン/オフスイッチがあり、オンにするとライダーがクラッチを操作する必要がなくなる。車載のコントロールユニットが

・スロットル開度
・車速
・シフトペダル荷重

を総合的に判断して、クラッチの断続を自動的に行う。

 具体的には、車速とエンジン回転数が上がり、シフトペダルの荷重がシフトアップに向かうと、コントロールユニットはライダーがシフトアップしようとしていると判断し、クラッチを切る。

 その後、トランスミッションの車輪側シャフト(カウンターシャフト)がシフトアップの完了を確認すれば、クラッチは自動的に接続される。減速時にシフトダウンする場合は、まったく逆のパターンでコントロールする。

 システムとしては、高級スポーツカーなどのクラッチペダルレス/パドルシフトに近い。

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